Mariana Baltar
レーベル: Biscoito Fino
品 番: BF837
価 格: 2510円(輸入盤)
製造国: ブラジル/2010年作品
買ったお店: タワーレコード渋谷店

8月です。サンバ関係者の皆様は今の時期、何かと忙しくせわしない毎日をお過ごしの事と思います。そんな皆様が家に帰ってほっと一息、冷えたビールを片手にリラックスした時間を過ごすための一枚、今回はそんなコンセプトで選んでみました。

マリアナ・バルタールさん、4年ぶりのセカンド・アルバムです。2006年の一作目もなかなか良い作品だったのですが、ちょうどその頃“Samba・Nova”とか言って似たような傾向のアーティストがどっと出ました。(どういう傾向かというのはエリザ・パライソさんの回で触れてます。)その中でマリアナさんは可もなく不可もなく、というのが私の印象でした。 

ところが、ビスコイト・フィーノからのこのセカンドで、彼女は頭一つ抜き出る事に成功したと思います。まず、何といってもお美しい!マリアナ・バルタールってこんなきれいな人だったんですね。ブックレットもマリアナさんの美しいお写真満載です。

マリアナさんを支える演奏ですが、本作はアレンジが凝っています。1曲目からマリンバが隠し味的に使われていますが、その後もオーボエやピアノ、アコーディオンなど様々な楽器が登場してアンサンブルに華を添え、耳慣れたサンバやショーロの曲も新たな装いがほどこされています。

マリアナさんの歌声は、マリア・ヒタの歌声とよく似ています。一聴しただけではどちらか判別するのが難しいほどよく似ているのですが、マリア・ヒタよりも声に若々しさがあるなと僕は思います。前半は軽快なサンバやショーロの曲が並び、軽やかで伸びのある歌声が楽しめます。後半は一転、ぐっとテンポを落とした聴かせる曲が続き、まさに一日の終わり聴くには打ってつけです。このまま静かに終わるかと思いきや、最後はジョンゴで幕を閉じるという構成も素敵。

マリアナさんはダンサーとしても活動しているそうです。ライブのDVD出ないかしら。ビスコイト・フィーノさん、よろしくお願いしますよ。

 

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