Nosso Samba ta na Rua

Beth
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COPACABANA/EMI・BRASIL
COPA0051
1950円 
ブラジル1972年作品
(2012年再発盤)
ディスク・ユニオン新宿本館4階ラテン・ブラジルフロア

名門エスコーラ、マンゲイラに大きな足跡を残した人、シャンゴー・ダ・マンゲイラの作品が再発売されました。72年にコパカバーナ(copacabana)から出た1作目はEMIから、タペカール(tapecar)から出た2作目以降は、カンデイアやベッチも再発したディスコベリタス(discobertas)からの発売です。ディスコベリタスは4作目“Chao da Mangueira”の発表年を間違えていて、3作目の“Vol3”が4作目扱いになっています。再発作品を扱うレーベルが、こんなミスしちゃ駄目ですよ。

4作ともマスターテープの保管状態が悪いのか、マスターが無くてレコード盤から起こしたのか、ところどころノイズや音割れがあるのが残念です。1作目の“O Rei do Partido Alto(パルチード・アルトの王様)”が音質的に一番マシなのでピック・アップしてみましたが、音楽的にはどれも素晴らしく、シャンゴーさん率いる往年のマンゲイラのほっこり(?)した極上サンバが堪能できます。なんと言ってもプシャドールも務めたシャンゴーさんの太く、温かみのある歌声が魅力的です。

シャンゴーさんは1923年生まれで元々ポルテーラの人でしたが、16歳の時にマンゲイラに移籍しました。以降は作曲家、歌手、指揮者として貢献し、カルトーラら創立世代の後を継いでマンゲイラのリーダーとなったエスコーラ系サンビスタの鑑のような人です。

シャンゴー・ダ・マンゲイラという名はニックネームで、本名はオリヴェリオ・フェレイラと言います。シャンゴー(xango)とはアフリカ系ブラジル人が信仰するカンドンブレの神々、オリシャ(orixa)の一人で、稲妻や雷を司どり、男らしさを象徴する神様です。マンゲイラにおいてはこれ以上ない敬称でありますが、日本だったら、ブロコ・ジンガだったらどんな感じでしょう?「ジンガの毘沙門天」「ジンガの恵比寿さま」・・・う〜ん、カッコ良いのか悪いのかよく分かりませんが、「めんどくさそうな人」という事だけは確実に伝わってきますね。


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