Samba de Roda

Samba de Roda
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DISCOBERTAS
DB081
1950円
ブラジル
1975年作品(2011年再発盤)
ディスクユニオン新宿本館4階ラテン・ブラジルフロア

カンデイアさんが70年代に残した作品がCDで復刻されました。個人的には今年のリイシュー大賞です。過去に出たCDは長い間廃盤状態が続き、中古盤で高値がついていただけに嬉しい再発です。この快挙を成し遂げたレーベルは、ジンボ・トリオのBOXセットや70〜80年代のエリザ・ソアレス諸作など、かゆいところに手が届くリイシューを連発して近ごろ絶好調のディスコベルタス(DISCOBERTAS)であります。

復刻されたのはカンデイアさんのキャリアの中でも重要なソロ第1作“Candeia”、2作目“Seguinte_Raiz“、そして3作目の“Samba de Roda”です。3作のうちどれを取り上げようか迷ったのですが、ジャケットがクリームの「カラフル・クリーム」に何となく(本当に何となく、ですが)似ている“Samba de Roda”にしましょう。それに“Samba de Roda”は前の二作に比べてグッとアフロよりになっている作品なので、ジンガの皆さんはぜひ聴いてみてください。前半はリオのサンバですが、ビリンバウが鳴り響く4曲目からバイーア色が濃くなっていきます。特に8曲目のバイーア賛歌“Motivos Folcloricos da
Bahia”は、カポエイラのコール&レスポンスから始まり、オリシャの神々を称えながらじわじわと盛り上がるサンバ・ジ・ホーダの名曲です。

カンデイアさんは60年代を名門エスコーラ・ジ・サンバ「ポルテーラ」ですごし、作曲家として数々の名曲を生み出しました。警察官が本業であった彼は、勤務中に事件に巻き込まれ下半身不随の身となってしまいます。その後エスコーラ・ジ・サンバの商業主義的な側面に距離感を抱くようになったカンデイアさんは、ポルテーラを離れてアフロ色の強いブロコ「キロンボ」を立ち上げます。先月紹介したウィルソン・モレイラさんもカンデイアさんを慕って「キロンボ」に合流した一人です。

カンデイアさんの作品で私たち日本人に最も馴染みがあるのは、ネルソン・カヴァキーニョ、ギリェルミ・ジ・ブリート、エルトン・メデイロスとの共同で77年に発表した名作“Quatro Grandes do Samba”でしょう。「サンバの巨匠たち」の邦題で国内盤も出ていましたので、お持ちの方も多いと思います。カンデイアさんは“Samba de Roda”を出したあと、さらに2枚のソロ作と金字塔“Quatro Grandes do Samba”を残し、下半身不随の原因となった傷の後遺症で78年に亡くなります。死後30年以上経った今もカンデイアさんの曲は人々に唄われ続け、サンバがもともとアフリカから来たのだという重要な事実を私たちに教えてくれます。


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